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[科学コラム]技術の進歩は止まらない!ホログラム技術は新しい未来の形

 昨今は生活を変えるような期待感のある技術を耳にした人はいるでしょうか?直近で一番人々の生活に影響を与えた技術と言えばAppleのiPhoneを初めとし、爆発的な勢いで人々の生活に浸透したスマートフォンだと思いますが、実は今後スマートフォン並に人々の生活に浸透する可能性がある技術が静かに花を開き始めています。それは、スターウォーズを始めとしたSF映画に出てくる様な立体映像「ホログラフィック」です。今回はそんなホログラフィックが様々な方法で実用化されているので順番に紹介していきます!

3Dホログラフィックディスプレイで商品の魅力を最大限に引き出す!

 デンマークの企業であるRealfiction社の製品「Dreamoc」は、 ピラミッド型や正方形の箱の中に立体映像を映し出すシステムを採用しています。従来ではモニターの中にオブジェクトを入れて映像を組み合わせるというやり方はできませんでしたが、ホログラフィックディスプレイを使用すれば現物と3D映像を立体的に組み合わせることができるため、より商品等のイメージを掴みやすく演出出来る画期的なシステムとなっています。実際に空き瓶を使ったデモンストレーションの映像やオブジェクトを使用せずホログラフィックのみで時計を表現した映像をご覧いただくと分かりやすいかと思います。
 ※ホログラム技術に関してはITmediaさんの記事が分かりやすくなっています
 参考リンク  誤解だらけの「ホログラム」 それっぽい映像表現との違いは? (1/2)

これぞ本物!?ディスプレイいらずのホログラム

 先程のホログラフィックディスプレイを見た際に結局はSF映画みたいな何もない空間に立体映像を出すのは無理なんじゃないかと思った方少し待ってください。画質はディスプレイ方式には劣ってしまいますが、ディスプレイ無しで空中に映像を表現する技術もしっかりとあります。仕組みとしては「霧」に映写することにより、立体的に映像を見せることを可能にしています。この方式はポーランドに本部を置く、LeiaDisplay社が商品展開しており、実際の映像を確認するとディスプレイ方式との一長一短な違いにすぐ気づけるかと思います。

力技?LEDファンホログラフィックディスプレイ

 恐らく今回紹介する3形式の中で最も単純な形式がこのLEDを付けたファンを回転させ、光を制御し視覚効果により立体に見えるやり方。単純だが実は設備が1万円から2万円と安価であるという魅力を秘めており、導入しやすいのが最大のメリットとなっています。ただし、映像が荒い、ファンの回転音が少し気になる、回転するファンそのものが危険というデメリットも抱えているため設置場所については検討する必要があるでしょう。3D Phantom社さんのPVが分かりやすかったので参考に貼っておきます。

様々な使用方法が想定できるホログラム

 ここまでの3方式のホログラムを見ると可能性を感じてワクワクしてきませんか?それぞれの方式に長所と短所があるとは思うのですが、使用場面で使い分けも可能なのが魅力的ですよね。商品ディスプレイに使う以外にもエンターテイメントやアミューズメントにも応用が聞くスペックを持っており、たとえばTVゲームやボードゲームとの相性も抜群。音楽ライブやファッションショー、体験型アミューズメントにも応用が効くので今後更に発展を遂げてメジャーになっていく技術だと考えています。最後にHoloMAX社の考えるユースケースのPVを下に貼っておきますのでぜひ確認してみてください。
 
 個人的に最も期待している使い方はテーブルにサッカーや野球などのスポーツをホログラフィックで写して上空から見下ろすような視点で観戦できたらかなり面白いんじゃないかと思っていて、実際に実装される未来を夢見ております(笑)