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人がやってしまう犬の嫌がる11のこと

 犬は私たちの親友になろうとしますが、人は思い込みからか犬への理解がおよばず簡単には仲良くなれません。犬と最高の絆を結びたいと思っていても、完全に絆を切ってしまう原因になるかもしれないことをいくつか紹介します。

翻訳元の記事はアメリカの話がベースとなっているため、犬との向き合い方が日本とは違うところもあります。

犬の性格や信頼状況によって必ずしもそうだと言うものではありませんのでご注意ください。

ボディランゲージを使わず声のみで話しかけること

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 私達は人に接するのと同じように犬に話しかけますが、犬は話す内容をほとんど理解できません。それでも、犬は歩け、待て、止めなさいなど、いくつかのキーワードを覚えることができます。

 しかし、犬は人間の言語をすべて理解することはできず、人が何を話しているのかを理解するために「人の動き」、つまりはボディランゲージを頼っています。犬は人の動きを読むことに長けており、飼い主の感情の変化や動きをいち早く察知して行動できるように進化してきました。

 初心者向けのドッグトレーニングクラスに行くと、たくさんの人に色々なことを言われたり、別のことをさせられ、犬は何を求められているのかを混乱しながらも理解しようとします。

 例えば、手を差し出しながら犬に「待て」と言うのは、何も知らない犬にとっては興味を持ってしまい、逆に飼い主に近づいてしまう行為なのです。そうして人の指示を守れなかったと叱責されて混乱することもあります。

 犬を安心させられるようになるためには、犬に声で語りかけるのではなく、体を使ったコミュニケーションを用いて一日を過ごすことです。重要なのは普段の生活で無意識のうちにどれだけボディランゲージで意思を伝えようとしているかです。訓練中に犬から必要な反応を得るために自分の動きや体をどう使うか、音を出さずに会話をする方法を覚えることにより意思を正確に伝えることができるのです。

犬を抱きしめる

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 あなたは犬を抱きしめるのが好きかもしれませんが、実はほとんどの犬は抱きしめられることを嫌います。

 私達は霊長類として、抱きしめることが素晴らしいことだと思い、抱きしめることで、愛や喜びなどの感情表現をしています。人にとって腕で何かを抱擁することは普通のことで、ほとんどの場合は良い事を意味しますが、犬は人と同じような感情を抱くように進化しませんでした。

 犬科の動物は腕がないため、抱きしめることもしません。例えば、犬が他の犬の背中に前足または足を置く場合、これは支配的な行為と見なされます。あなたが犬を愛おしく思って抱きしめたとしても、意図とは関係なく犬にとってはあなたが自分にとっての優位性を発揮しようとしているように感じられるのです。

 多くの犬はそれを優しさを持って容認しますが、一部の犬は恐怖や嫌悪の感情をいだきます。実際に子供が犬を抱きしめようとすることが犬に噛まれる多くの原因にもなっています。

 また、ある人に抱きしめられ楽しんでいる犬が、同じことをしようとする別の家族に対しては、全く異なる反応をしめすこともあります。実際に抱きしめられるのを楽しんだり、抱きしめたりする犬を見つけるのは難しいでしょう。

 あなたの犬があなたに抱きしめられることを嫌っているのではないかと思っているなら、抱っこする際に、その犬の動きや表情に注意を払ってください。

 緊張している場合は、頭をあなたから離してください。ちょっとしたアイコンタクトを避けたり、唇をなめる、口を閉じたままにする、耳を頭に付けるようにしょんぼりさせる、これらは全て不快であることを示すサインです。

 誰かに抱かれながら唇をなめている犬も、溢れる愛情を表現しているのではなく、自己防衛の一貫として従順で神経質な行動を見せている場合もあります。

 ですから、犬を抱きしめたいときは犬の状態に細心の注意を払ってください。場合によっては、大きな怪我につながる可能性もあります。

犬の顔をなでたり、頭をなでたりすること

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 あなたは頭を叩かれるのは好きですか?どんなに愛情に満ちていても、ほとんどの人が楽しめることではありません。撫でられることは良くても煩わしく、苦痛に感じることもあります。

 私達は知らない人が顔を触ろうとしてきたりすることに不快感を感じます。もしも、誰かがあなたの顔に手を伸ばしたら、あなたは緊張しながら頭を後ろに引いて触られないようにするでしょう。

 それなのに、ほとんどの人が犬は頭を撫でられるのが好きだと思っています。実際のところ、多くの犬は自分の知っている人、信頼している人なら我慢するでしょうが、ほとんどの犬は頭を撫でられることを楽しんではいません。

 可愛がっている飼い犬でも、顔に手を伸ばすとわずかに引いてしまうかもしれません。あなたがボスだから許していますが、本来はあまり撫でられることが好きではありません。犬にとっても、私達と同じくらいパーソナルスペースへの侵入は問題なのです。

 責任感のある親が子供に犬の背中や後ろを優しく撫でるように教えているのはこのためです。犬の頭を撫でるよりも尻尾の付け根をなでてあげましょう。知らない犬の場合は特に頭を撫でることはリスクがあることなのです。

目を見ながら見知らぬ犬に歩み寄ること

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 アイコンタクトの威力は誰もが知っています。アイコンタクトは、信頼性や集中力を示すものとして重要であると同時に、緊張感、不快感、威圧感を相手に与えてしまうこともあります。

 見知らぬ人が近づいてくるときに、自分の目を見ながら近づいてきたら不安になりますよね?注意がこちらに集中しているのは明らかですが、何を考えているのか相手の表情や動きを見て意図を考えなくてはいけません。

 アイコンタクトは多くの動物にとって優位性を確立するための手法であり、人は目や口の周りの筋肉の柔らかさや硬さといった、顔の他の部分に関するわずかな情報を用いて、向けられた視線が友好的かどうかを判断します。友好的だったとしても、知らない人にじろじろ見られるのは気味が悪いでしょう。

 人と同じで犬にとってもいいものではありません。あなたが見知らぬ犬を見るとき、微笑んで彼らの心を温めようとしているのかもしれませんが、犬はその行為を支配的、あるいは攻撃的な行為として感じてしまいます。

 犬たちは従順な反応を見せるかもしれません。あるいは目をそらして、小刻みに動いたり、背中から転がり倒れてみたり、あるいは、背中を丸めて吠え始めたりするかもしれません。いずれにしても、ほとんどの犬にとって、見知らぬ人が近づいてくるときに目の前で見ているのは快適な状況ではありません。

ルールを提供しない

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 犬はルールを求め愛する生き物。 規則が厳しいと、犬の生活が退屈になったり、不幸になったりすると思うかもしれません。でも、犬は飼い主が何を望んでいるのか知りたがる生き物なのです。

 子供は一貫したルールを守ることで成長しますが、自由に行動できる環境ではあまりうまくいきません。礼儀正しくバランスの取れた子供や、社会的スキルに欠けていたり、欲しいものが手に入らないときにかんしゃくを起こす甘やかされた子供のことを考えてみましょう。

 一貫したルールと良識を持つ子供たちと、ルールがなく自由な子供たちのどちらが幸せになる傾向があるでしょうか。犬の場合も人とあまり変わらず同じなのです。ルールは人生を予測可能にして、混乱を減らし、ストレスを減らすものです。

 そして、気をつけなければいけないことと言えば、犬はルールの例外を理解できません。スーツを着ているときではなく、私服を着ているときに飛びついていいことを理解していないのです。風呂上がりはソファーに上がってもいいが、泥の中で遊んだあとにそのまま入ってきてはいけないことを理解していません。

 犬が良い事と悪いことの境界線がどこにあるかを知っている場合は、ご褒美を上げてその認識を強化することに時間を費やしてあげると、あなたは飼い主として犬からの信頼を積み上げ、幸せな犬になれるようにしてあげられているでしょう。

苦手なのに犬や人との交流を強制する

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 他の多くの社会的な動物と同様に、犬にもお気に入りの相手と嫌いな相手がいます。犬は一緒に遊びたがっている他の犬や、誰とも関わりたくないと思っている犬も簡単に見分けられます。

 しかし、飼い主の中には、このことを否定したり、自分の犬が伝えようとしている合図を無視する人がたくさんいます。 飼い主が過度に熱狂的になると、犬が家に帰りたがっているときに、良かれと思い交流の場に連れて行ったり、犬を散歩仲間との井戸端会議などに巻き込み無理やり交流させることもあります。

 少しでも安心できる環境から抜け出して、社会的な場所に出て刺激を得ることは、バランスのとれた生活を送るために重要ではあります。しかし、犬の安全と正気を保つためには、ご褒美をベースにした穏やかな方法と強制的な方法の相互作用の違いを知ることが重要です。

 犬が社会的な状況であまり追い込まれると、噛んだりケンカしたり暴れやすくなります。無視したり、避けたり、うなり声をあげたりと、次々に反応しますが、最終的には牙をむき出しにして明確メッセージを伝えてきます。

 さらに悪いことに、飼い主としてのあなたへの信頼が失われ、公園や特定の犬や人、あるいは一般的な社会的環境に否定的な感情を持つようになります。犬を社会的に交流させる場合は、犬のボディランゲージを読み取り、感情を理解して対応しましょう。

探検や匂いを嗅ぐ機会のない散歩

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 リードをして素直に散歩できる犬を飼うことはとても大切です。しかし、犬がリードをつけて散歩する際に、周囲を探索する時間を持つことはとても重要です。

 犬は鼻で世界を解釈するほど嗅覚を大事にする生き物です。これは、人間が周囲の世界を解釈するのに視覚を重視するのと同様のことです。人が美しい夕日を見るのと同じように、犬は木の幹の匂いを好むと言ってもいいでしょう。

 犬は、一日に少なくとも数分間、自分の世界に入ることができないことを嫌がります。私たちは、しばしば運動やトイレ休憩のためだけの散歩を犬に行ってしまいます。同じ散歩ルートを歩くことが多く、大抵は何の変化も感じられない退屈な散歩なのです。

 犬に優しくし、毎日のお散歩の一つを「嗅覚歩行」にしましょう。犬をゆっくりさせ、鼻で世界を感じられるようにしてあげるのです。まったく新しい場所に行き、別の場所や道を探索し、犬が満足するまでその場所で匂いを嗅がせます。進むまでに数分間かかっても構いません。

 従順でそばにいるべき散歩と、自由に探検できる散歩との違いを犬に知ってもらうために、特別なバックパックやハーネスを用意しておきましょう。いつもの首輪やリードとは全く違うものにして、散歩の目的が犬にはっきりわかるようにしましょう。犬にとって散歩は、人生を面白くしてくれる精神的、感覚的な刺激を得る絶好の機会なのですから。

ひもをしっかりとつなぐ

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 犬が私たちのボディランゲージを読むのが上手なのと同じように、彼らはリードを通して私たちの緊張具合を読むことができます。

 犬にしっかりとリードをかけることは、ストレス、欲求不満、興奮状態の具合を上げてしまうことです。大抵の場合は犬をコントロールするのにきつくリードをかけてしまいがちです。ですが、犬にたるんだリードでの歩き方を教えることが重要なのです。

 キャンバスやリードを通して、あなたと犬の間に驚くほどのエネルギーが伝達されます。リードをゆるめておくことで、すべてが順調に進んでいること、心配したり緊張したりする理由がないことを犬に知らせます。リードを緩めることで、あなたは犬に自分が落ち着いていてすべてをコントロールしていると示すことができるのです。その結果、犬も自由に落ち着いていられるのです。

 一方、強くひもを結んでおくことで、あなたは緊張や警戒、戦う準備ができているというメッセージを犬に送ることができ、それについて犬は親切に対応してくれます。

 犬があなたをからかうのが好きではないように、あなたの犬は常に引っ張られて、注意を怠らないように合図されていると、気分が良くはありません。 また、必要だと思っていても、あなたから逃げられないこともよく知っています。そのため、強く結ばれたリードで歩く犬は、どんなに穏やかな社会状況でも、吠えたり反応したりする傾向があるのです。

 逆に、たるんだリードで歩ける犬の方が落ち着いていいて、リラックスした犬と楽しい散歩をするにはとても重要なことです。

飼い主が緊張状態にあること

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 犬があなたの気持ちを理解できるのは、リードから伝わる緊張だけではありません。あなたが緊張していることに周囲の人が気づいていなくても、犬は知ることができるのです。そして、あなたにストレスがたまり不安定になると犬にも状態が伝播してストレスが増えます。

 犬も私たちと同じようにストレスが嫌いです。犬がイライラしたり緊張したりしているときには、あなた自身の状態を確認してください。あなたの犬は鏡のように振る舞っているだけかもしれません。

退屈であること

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 退屈な人の周りにいると、身動きが取れなくなってしまうことがあります。両親が自分の都合で行動しているときに、一緒にいなければならなかったことを思い出してください。もちろん、その行動先は子供が楽しめるおもちゃ屋や公園を中心にしたものではありません。

 自分を抑えることがほとんどできず、うずくまったり、うめいたり、不平を言いたくなったりする気持ちを覚えておいてください。

 子供は大人の会話には参加できず、退屈を感じていても、じっと座って静かにするように言われます。しかし、暇でしょうがない子供は退屈なため暴れたり行動を始めます。犬の気持ちも同じような感じです。私たちが退屈しているとき、犬もそれを嫌がるのです。

 でも、退屈を感じないことは難しいです。あなたは仕事から家に帰ったら、夕食を作ったり、ソファでくつろいだり、リラックスしたい。でも、一日中待っていた犬たちにとっては、とっても迷惑なことなんです。

からかわれること

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 これは、明らかなため、あまり時間を掛ける内容ではありません。しかし、あまりにも多くの人々が面白いと思ってからかうため、指摘する価値があります。

 窓やドアの陰で吠えている犬に手を振ったり話しかけたりしないでください。犬のしっぽを引っ張るのもいけません。やってはいけないことはいっぱいあります。

 簡単に言えば、自分が面白いと思ったからといって犬を怒らせるようなことをしてはいけません。犬にとっては面白くないし、深刻な行動上の問題を引き起こす可能性もあります。

References:MNN