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犬と猫のいいとこどり?ホントはとってもかわいいキツネを紹介

 猫のような性格と犬に似た風貌を持つかわいいきつねですが、一方で神社のお稲荷さんや鋭い牙、エキノコックスなどの話を聞いて怖いという印象を持たれている方も少なくありません。きつねを特に知らなかった方が少しでも好きになれるように紹介いたします。

きつねについて

 哺乳綱ネコ目(食肉目)イヌ科キツネ属の動物で、雑食性(肉を好む)の動物です。見た目は犬っぽいキツネですが、猫と同じ様に夜行性で狩猟をし、基本的には群れを好まず、警戒心が強い性格です。 本州でみられるキツネはホンドギツネで、北海道に生息するのがキタキツネ。キタキツネの方が体が大きく、四肢が黒い靴下を履いているようになっていて、若干見た目が異なります。

 キツネは季節によって毛が生え変わり、一般的にイメージされるキツネの姿は冬場のフサフサの毛のキツネかと思います。夏頃になると毛が短くなってスラッとしたビジュアルになります。冬毛から夏毛の生え変わりの時期の毛が抜けているキツネを見るとギャップが激しいので病気を疑ってしまうほどです。なのでゴージャスな尻尾が見たい人は是非冬にキツネを探してみてください。

 タヌキのように都心部の住宅街で見ることはできませんが、本州にも多数生息しているので、山が近くにあるような地域では見ることが出来るかもしれません。北海道では山道を夜中に運転していると道路を横断しようとしたり、道路端を歩いてる姿を簡単にみることができます。私も北海道の知床近辺の山道でキツネを多数目撃しました。

笑ってはいけない!?冬のキツネの狩り

 冬に雪が積もった雪原や野山でキツネが垂直に地面に刺さっているシュールな光景をTV等で見たことがある人がいるかもしれませんが、キツネは遊んでいるわけではありません。実は食べ物を探すために狩りをしているときの行動です。雪の下に隠れているウサギやネズミを音や匂いで見つけると、ジャンプして雪めがけて突っ込むのです。その光景が犬神家といいますか、なんとも間抜けに見えるシュールな光景で思わず笑ってしまいますが、キツネにとっては真剣勝負の最中なんです…。

きつねはコンコン鳴く?

 猫はニャー、犬はワンワン、キツネはコンコンと言う表現を聞いたことあるかと思いますが、キツネは本当にコンコン言うのか疑問ですよね。キツネ村に行ったことが私もありますが、キツネはコンコン言いませんでした。実際のキツネはきゅーん、あぁぅん、にゃーと小型犬ぐらいの声の高さで鳴きます。基本的には犬っぽい鳴声です。

本当に怖いエキノコックス症

 キツネの話をしていると誰かが必ず言い出すのがエキノコックスの危険性です。エキノコックスとは寄生虫の一種で、肝臓に寄生し、発育・増殖して深刻な肝機能障害を引き起こす恐ろしい病気です。
 
 キツネが何故エキノコックス症を発症してしまうかですが、感染経路は経口摂取によるもので、キツネの場合はネズミを食べることによりエキノコックス症を発症してしまいます。エキノコックス症になると、糞とともに卵を排泄するため、そこから人間への感染リスクが発生してしまうのです。
 
 エキノコックスは全ての動物に感染するリスクがあり、人間も例外でもありません。野山の果実や山菜、小川の水などにエキノコックスの卵が混入している可能性もあるので、山の物を口にする場合は水で洗い流したり、加熱する、沸騰させるなど対策が必要になります。

きつねの飼育(ペット)

 キツネはタヌキとは違い特別な許可を得ずとも犬や猫と同じ様に飼うことができる動物です。ただし、問題になるのはキツネを入手する難しさになります。現在はキツネの一般販売はされておらず、かなり特殊なルートでないとキツネを入手することは難しいでしょう。

 鳥獣保護法の定めるところの狩猟期間に自治体が指定するエリアでキツネを捕獲して飼うという合法なやり方もありますが、大人のキツネの場合は懐く保証もないのでオススメできません。そもそも野生を無理やり捕まえて飼育すること自体が倫理的に問題を感じますが…。

 一般的なキツネと見た目は違いますが、唯一ペットショップ等で入手できるキツネはフェネックぎつねと呼ばれるキツネです。価格は60万~100万で高額ではありますがサイズも猫と同等ぐらいの大きさなので通常のアカギツネとかを飼うよりは色々と現実的です。ただし、日本で今は取引されていますが、ワシントン条約の規制対象になっていますので入手できなくなる日がくるかもしれません。

きつねに会うなら蔵王キツネ村へ!

 蔵王キツネ村は宮城県白石市にあるキツネと触れ合うことのできるテーマパークです。かなり広い範囲の林に放牧されていて、入場するとそこら中にキツネが居てキツネ好きの楽園になってます!ただし、放牧されているエリアのキツネは基本的には触らないようにと注意事項に書いてあるので触ってはいけません。もちろん人懐っこい触っても良いキツネがいるエリアもありますのでご安心ください。

 キツネに餌を上げたり、繁殖の時期に行くと赤ちゃんぎつねも見ることができたりと季節によって楽しみもいっぱいありますので宮城県に行った際には是非立ち寄ることをオススメします。
※フサフサのキツネが見たい場合は秋~冬の寒い季節に行く必要があります。夏場は毛が短いです。

蔵王キツネ村 公式HP

かわいいきつねの写真

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