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5月24日(金)にホラー映画『貞子』が公開予定。今度は貞子を撮ったら、死ぬ!?

 貞子と言えば日本では知らない人がほぼ居ないと言う伝説的ホラー映画『リング』(98)に登場する長い黒髪で女性姿の怨霊。ビデオテープを介して呪いが拡散されていくという、当時の生活にフィットした設定と作品の出来の良さもあり日本で大ヒット。最初の作品から20年が経過し、2016年には『貞子VS伽椰子』というエイプリルフールネタの映画が実際に公開され大いに世間を賑わせた。今作では世間に認知されすぎた貞子がどこまで恐怖感を煽ることができるかも見どころでしょう。

作品情報

【配給】
KADOKAWA

【劇場公開日】
2019年5月24日

【監督・脚本】
中田秀夫

【キャスト】
秋川茉優/池田エライザ
石田祐介/塚本高史
秋川和真/清水尋也
少女/姫嶋ひめか
祖母江初子/ともさくりえ
倉橋雅美/佐藤仁美

【作品概要】
 1998年に公開された『リング』から『らせん』『リング2』、『リング0バースデイ』、海外でリメイクされるなど随一の人気と知名度を誇るホラー映画『リング』の続編。そして、『リング』や『仄暗い水の底から』等を手がけたホラー界の巨匠、中田秀夫監督の手で再び貞子の恐怖が蘇る。

あらすじ


その呪いは、ある投稿動画から始まった…
心理カウンセラーの茉優(池田エライザ)のもとに、ひとりの記憶障害の少女が入院してくる。
やがてその少女は、1週間前に公営団地で起きた放火事件の犯人・祖父江(ともさかりえ)が
人知れず生み育てていた子供であることが判明。
少女と真摯に向き合う茉優だったが、次第に彼女のまわりで奇妙な出来事が起こり始めるー。
一方、WEBマーケティング会社に勤める祐介(塚本高史)の薦めで
動画クリエイターとなった、茉優の弟・和真(清水尋也)はアクセス数の獲得に焦るあまり、
心霊動画を撮ろうとその火災跡に忍び込むが、動画をアップしたのちに消息を絶ってしまう。
茉優は拡散された動画を探し出し、再生してみると、和真の背後に長い髪の女が立っていて……。

『貞子』公式HP

今度の貞子は撮ったら呪われる

 従来の作品の貞子は「呪いのビデオを観たものは1週間後に死ぬ」という内容で、一週間後に呪われたものの近くにあるTVに雑木林の中にある古い井戸が映され。その中から長い黒髪に白いワンピースを着た貞子が不気味な動きをして迫ってきて、TVから飛び出し呪い殺すという衝撃的なものだ。

 当時はビデオテープが流行っていたのもあり、貞子の呪いのビデオは視聴者の身近に起こりそうなリアリティのある身近な恐怖と言うことで日本中を震撼させた。

今作はスマートフォンで動画撮影が当たり前になった時代に、「撮ったら呪われる」という内容で挑む。予告動画では主人公の秋川茉優(池田エライザ)の弟であり、Youtuberの和真(清水尋也)が火事で焼けた立入禁止の団地の一室に潜入し撮影していると何かを発見し映像が乱れるという動画をサイトにUPし、それをよく見ると貞子が写っていると一幕が確認できる。果たして今回の貞子から助かる方法はあるのか、現代的な恐怖で描かる貞子に期待しよう。

『リング』で生き残った倉橋雅美が登場

 『リング』で貞子と遭遇するも奇跡的に生還した女子高校生・倉橋雅美(佐藤仁美)、『リング2』ではその時のトラウマが原因で精神病院に入院している姿が描かれ、雅美の体内に貞子の怨念が宿っていることが発覚した。しかし、リング2では彼女の描写はそこで終わっており伏線のまま放置されていた。

 『貞子』では、20年の時を経て雅美が、主人公である秋川茉優が勤める精神病院の患者で、雅美に異常な執心を燃やす女性として登場する。果たして彼女が茉優に執心する理由とは何か、過去作の伏線が生かされるかもしれない。

監督はJホラーの巨匠・中田秀夫氏

 『貞子』の監督を務めるのは日本ホラー映画界では知らない人は居ない中田秀夫監督。名前を知らなくても中田監督の作品を上げれば『リング』シリーズ以外でも聞いたことがあるかと。

 『女優霊(1996)』『仄暗い水の底から(2012)』や、AKB48の前田敦子が主演の『クロユリ団地(2013)』、近年ではミステリー/スリラー映画である『スマホを落としただけなのに』の監督を務め話題を呼んだ。

 初代『リング』を手がけた腕前で、近年の落ち込むホラー映画を盛り上げるような、日本中を恐怖で震撼させる作品になっていることを期待しよう。