東京都の練馬区に実在する遊園地「豊島園」を舞台に制作されたホラー映画「としまえん」。豊島園は開園から長い歴史をもつ遊園地だから都市伝説が存在する。今作はそれらの都市伝説を題材に作られたホラー映画となっている。映画の撮影には豊島園が全面的に協力し、全編を同所で撮影するなど期待できる一作だ。映画『としまえん』は5月10日に公開される。
作品情報
【配給】
東映ビデオ
【劇場公開日】
2019年5月10日
【監督・脚本】
高橋浩
【キャスト】
北原里英／辻元早希
小島藤子／香西杏樹
浅川梨奈／横峰千秋
松田るか／佐藤亜美
さいとうなり／樋口かや
【作品概要】
東京都内の老舗遊園地・としまえんの全面協力のもとで撮影されたホラー映画。昔から様々な噂が存在し、時には心霊スポットとして語られる豊島園だが、今回はそんな豊島園の都市伝説を元に映画が制作された。
高校からの仲良しメンバーと一緒に遊びに来た豊島園、古い洋館の扉を叩いてはいけない。ネットで話題になっていた”としまえんの呪い”を軽い気持ちで試してみた彼女達の運命は果たして…。
あらすじ
大学生の早希（北原里英）は、ある日、高校時代に仲の良かった女友達と一緒にかつてよく遊びに行った遊園地・としまえんを訪れる。
映画としまえん公式HP
ネットで噂になっていた「としまえんの呪い」があるという古い洋館を見つけた早希たちは、噂を冗談半分で試すが、その直後から恐ろしい現象が次々と起こり、一緒に来ていたメンバーが一人、また一人と次々に消えていく————。
仲間たちを必死に探すうち、早希は呪いが誕生した、恐ろしい過去の秘密を知ってしまう。
としまえんの都市伝説
映画を見る上で知っておきたい有名な豊島園の都市伝説をいくつか紹介いたします。映画『としまえん』ではこれから紹介する都市伝説、特にミラーハウスなんかが登場するようなので元ネタを知ってるとさらに楽しめるかと思います。
１.ミラーハウス
ミラーハウスは名前の通り室内に足元以外は全面鏡でできた廊下を歩くアトラクションです。目の錯覚を利用した不思議な世界が広がっているため、中にいると方向感覚が狂ったりメンタルに来るものがあります。
実は1990年台に地元民だった私が実際に子供の頃に聞いた噂で「鏡の中から少女が睨みつけてくる」「ミラーハウスに閉じ込められ出れなくなる」と言った話を実際に聞いたことがあります。確かにミラーハウスの中は薄暗く鏡が合せ鏡になっているため、鏡の奥に無限に同じ景色が続いていく光景を見ることができたり、鏡の中に半開きの扉があり、そこから誰か覗いているような演出がある通路があったと思います。他にも変な絵があったような？とにかく見方によってはちょっと不気味です。
今はミラーハウスはリニューアルして雰囲気が少し変わったようですが、現在でもネット上でミラーハウスで「少女の幽霊が睨んで追いかけてくる」「秘密の部屋があり入ると出られなくなる」といった都市伝説がまことしやかに囁かれています。
2.ミステリーゾーン
ミステリーゾーンとは決められた場所を自動で進む二人乗りカートで進んでいくお化け屋敷です。ミステリーゾーン内には江戸時代の風貌した人の人形がたくさん配置されており、指が切断されていたり、生首が置いてあったりと、ちょっとグロい雰囲気の和風お化け屋敷です。言葉だけで聞くとあまり怖くなさそうですが、暗闇の中を乗り物に乗って自動で進むので寒かったりと怖い雰囲気を感じることが出来ます。
主に噂として有名なものは、牢屋があるゾーンで手を伸ばすと掴まれる。白い服を着て行くと出口に着く頃に赤い血がついている。ミステリーゾーンの終盤に白い女の幽霊を見た、さわられた、変な声が聞こえるなど色々な噂があります。
３.お化け屋敷
豊島園には実はお化け屋敷はミステリーゾーンを含めば2つありますが、実は通常の和風お化け屋敷にも幽霊が出るという噂がありました。過去に火の玉が出ると新聞に取り上げられたこともあるという話もネット上では転がっているほどです。火の玉の他にも私が聞いた話では男の子の霊がでるという話を聞いたことがあります。
実は西洋のお化け屋敷というのが昔はありました。そちらは2階で自殺があり幽霊が出るという噂がありました。また、2014年10月29日放送の「世界の怖い夜」で本物がでるお化け屋敷として紹介されたこともあります。
心霊の噂が多い豊島園
上で紹介した他にも今は無くなってしまったアフリカ館という建物で死んだ人がいると言う話や、開かずの扉がある建物があった、ウォーターボートのレールに血を流した女が立っているのを作業員が見たなど、豊島園はとにかく心霊の噂が絶えないスポットです。普通の遊園地より心霊の噂が多い理由はわかりませんが、どこか不気味な雰囲気を来場者が感じる場所があるのかもしれません。
