感想

4DX版『メン・イン・ブラック:インターナショナル』感想 ※ネタバレ注意

 6月14日に公開されたMIBシリーズ3部作のスピンオフにあたる映画『メン・イン・ブラック:インターナショナル』を公開日に4DXで観賞してきました。歴代作品では個性豊かな宇宙人や未来的ガジェットが多数登場し視聴者を大いに楽しませてくれましたが今作ではどうだったかの感想になります。

※映画『メン・イン・ブラック:インターナショナル』の概要は上記で確認ください

4DXについて

 4DX映画は上映されている映画館も限られているため、どういったもか知らない方もいると思いますので簡単に説明すると、2Dや3D映像に五感を刺激する動きを追加したものが4DXと呼ばれ、座席が動く、水しぶき、風、香り、雨、ミスト、バブル、煙、閃光、嵐、雪、熱風、エアーなど全13種類効果が映画と連動し発生します。映像と4DX効果が合わさることで、より深い映像体験を可能にした上映方式です。※4DXは2Dと3Dの二種類の方式があるので鑑賞する際は確認しましょう。

※4DXのよくある質問等は上記の記事にまとめてあります。

4DX『メン・イン・ブラック:インターナショナル』は風の演出が光る

 一番の見所とも言えるのは乗り物を使ったアクションです!特にモロッコのマラケシュの町中でツインズとMIBから逃げるためエージェントHとMが空を飛ぶ未来型ホバーバイクで駆け抜け逃走するシーンは4DXの風と座席の動きが加わって疾走感があって見応えがありました。

 4DXならではの生々しい演出だなと感じた1シーンもありました。それはツインズと呼ばれる宇宙人が人間の姿をコピーするシーンです。ツインズが人間に近寄りコピー能力を発動すると人間が溶けてブヨブヨになって死ぬんですが、コピー作業中に4DXの熱効果が首元に出るため死体が熱により溶けていることが伝わってきて生々しさを感じることが出来ました。(ある意味怖い)

 他にも記憶を操作するニューラライザーが発動するときのフラッシュを4DXのフラッシュ効果で再現する事により劇場全体にかけられているような気分になれるのはMIBが好きだった私からすると嬉しかったです。

 映画自体にド派手な激しいアクションがあまりなかったこともあり、全体的に椅子の揺れなどの効果は控えめだとは感じましたが、乗り物だったり場の雰囲気を表現しきった風の演出は映画に没入感を与えてくれてとても良かったと思いました。

 エージェントHを演じるクリス・ヘムズワースから4DXの見どころを紹介した動画もYoutubeにありますので是非確認してみてください。

 

『メン・イン・ブラック:インターナショナル』批評

新コンビはどうだったか?

 過去のMIBシリーズの型にはまらない優秀なエージェントJ(ウィル・スミス)とMIB史上最強エージェントK(トミー・リー・ジョーンズ)のコンビを超えられるのかと言う不安が強かったMIB:Iでしたが、新しい男女のコンビも中々悪くありませんでした。

 率直に言ってしまえばエージェントHとMのコンビはJとKほどの面白い掛け合いは無く、無言の信頼の様なものをあんまり感じなかったのは残念でした。H自身のキャラは結構いい感じではありましたが、Mのキャラがイマイチ立ってない感じが見受けられました。

 ですが、そんな二人のコンビに調和をもたらしてくれたのが宇宙人であるポーニーの存在でした。可愛いような可愛くないような絶妙な見た目をしていますが、HとMの会話に上手く入ってくるポーニーのユニークさはこの映画の救いとも言えます。

 ポーニーが序盤の終わり際に登場してからは映画の面白さが増しました。ポーニーの存在は過去作と今作に登場しているパグ犬のフランク(エージェントF)をより馴染みやすくした感じになっていて、HとMに混ざるとコンビというよりはトリオという感じがしました。

MIBと言えば宇宙人

 MIBの窓口にいる宇宙人など多くの宇宙人が登場した本作でした、過去作品に比べると見た目がグロくなく可愛いタイプが多いと思いました。イギリス支部についたときに居たたわしに1つ目がついたような見た目の触ると大量に分裂するやつもキモ可愛いかったです。

 個人的なお気に入りの宇宙人はツインズとポーニーでした。ツインズはもはやホラー映画の様な緊張感をもたらしてくれるドキドキする演出と神秘的な見た目で映画映えしたキャラクターとなっていて、彼らの存在も物語を撹乱する良いピースになっていました。

 ポーニーは今作のMVPとも言えるキャラクターで、CMなどで公式がプッシュしていた理由がよくわかりました。ポーニーのおかげでHとMのコンビの魅力が引き立てられていたり、チェスのコマと習性が似た種族というのも面白いです。

乗り物やガジェット

 シリーズお馴染みのニューラライザーから特殊ギミックのついた車など、定番どころも登場した本作。今作では実際に乗り回したくなるホバーバイクや世界を滅ぼすほどの威力を持つ銃など色々あったが、どのアイテムも見どころをしっかり用意していたため、乗り物やガジェットに対する不満は特にありませんでした。