2019年1月21日の日本時間20:00より行われた日本対サウジアラビアの試合は前半20分に柴崎選手のコーナーキックを富安選手がヘディングで相手のゴールに押し込み先取点となった。結果は日本が前半の1点を最後まで守り抜き1-0で勝利した。
試合推移
試合開始からサウジアラビア優勢で試合は動き、13分に日本は左サイドを破られ突破され、ペナルティエリア内でアブドゥルアジズ・アルビシに強烈なシュートを許すが、吉田麻也の顔面で防ぐ執念のディフェンスにより日本の危機は救われた。サウジアラビア優位に試合が続く中、20分にコーナーキックのチャンスが訪れる。柴崎岳がコーナーキックを相手のゴール前に蹴り、富安健洋がヘディングでゴールに押し込み先制ゴールを決めた。ゴール後も一進一退の攻防は続き、39分に武藤嘉紀がラフプレーにより今大会2枚目のイエローカードを貰い次戦出場停止が決定したが、前半を1-0で終えることができた。
後半の立ち上がりでは選手交代を行われずに始まり、サウジアラビア優勢の試合展開である事に変わりはなかった。日本にも何度かチャンスは訪れたが、得点には至らず、苦しい展開は続く。ポゼッションという点ではサウジアラビアが遥か上回ったが、吉田麻也、冨安健洋らを始めとした堅強な守備にサウジアラビアは得点を決めることが出来ずに1-0にて試合は日本の勝利に終わった。
マンオブザマッチは冨安健洋
本試合で最も力を発揮し、チームに貢献した選手は攻守共に冨安健洋であることは間違いない。攻撃面では数少ないチャンスを一発で決めた勝負強さ、そして守備では一際存在感を示しチームの窮地を何度も救うなど素晴らしい働きを見せてくれた。 余談ではありますが、今試合での得点はアジアカップにおける日本代表の最年少ゴールである事も喜ばしいです。
サウジアラビアは不調だった？
日本に対して8割近くのポゼッション率を誇りシュート本数が多いにも関わらず得点を決められなかったサウジアラビア。試合を視聴していて確実に点を取れる場面は2〜3場面ほどあり、決定機を生かすことができなかった印象が強い。正直な話、日本の守備が堅牢であること以前にストライカー不在とも思えるほどの決定力の無さは、不調を感じざるをえない。
一方で課題の残る日本、珍しく守備の堅牢さを今試合で感じることが出来た日本だが、まだまだ課題は残る。特に攻撃面ではとにかく繋がらないプレーが多く連携不足が目立った。安易なパス回しやロングパスにより、ただボールを失う場面が多く、選手間で連携イメージが共有できていない可能性がある。チームの立て直しをする森保監督の手腕と選手たちの奮戦に期待するしかない。
