スーパーマンなどで有名な「DCコミックス」のシェアワールド映画、DCエクステンデッド・ユニバースに属する「アクアマン」が２月８日(金)に公開される。すでにアメリカや中国では去年の１２月から公開されており、既に全世界興行収入は１０億９０００万ドルを突破して、ダークナイト・ライジングを超えDC映画史上No.1の人気作となった。
あらすじ
海底に存在する巨大な帝国アトランティスの王女と灯台守である人間のハーフとして誕生したアーサー・カリー（アクアマン）は地上で父親と共に育つ。青年になると王女である母の命で、アーサーを密かに指導するべくやってきたバルコから水中呼吸やアトランティスの武術を学ぶ。アーサーはハーフであるためにアトランティスに入ることは許されなかったが、人間界から離れるつもりもなく特に支障もなく生活を送っていた。そんな中、海賊の襲撃に巻き込まれ相手を返り討ちにしてしまったアーサーは相手のボスの息子デイビットに恨まれることに…
一方で海の平和を壊す人間に憎悪を抱いたアーサーの弟でアトランティスの若き王であるオーシャンマスター・オームは地上の支配を企ていた。それに反発したネレウス王の娘ヘラはアーサーに助けを求め、二人は前王から教えられた海を支配する力をもつ伝説の刺叉槍を求め旅立ち、平和のためオーム率いるアトランティスと戦う。
壮大スケールで描かれる海中世界と海中描写
本作の魅力一つは壮大なスケールで描かれる海中世界だろう。海底のアトランティス文明は地上の人類を遥かに凌ぐ高度な技術を持っており、映像で表現されるそういった世界は神秘的かつ幻想的に感じるほどだ。
もう一つの魅力は緻密に描かれた海中での戦闘シーンだ。全編の3分の2が水中シーンということもあり、水中での会話や戦闘描写が多い本作では、動作に違和感が生じないようにドライ・フォー・ウェット技術を用いて撮影され、水中であっても地上にいるかのようなアクションシーンを違和感なく作り出すことに成功した。
主人公「アクアマン」がとにかく魅力的
2017年に公開された「ジャスティス・リーグ」に登場しているアクアマンを覚えている方ならご存知かと思うが、アクアマンはぶっきらぼうでお茶目で人情的な親しみやすい魅力的なキャラクターだ。
人格面の魅力も然ることながら、アクアマンの最大の魅力はヒーローとしての強さだろう。スーパーマンやワンダーウーマン程ではないがそれに近い身体能力や海洋生物とテレパシーによる意思疎通ができる能力を持っており、水陸どちらでも圧倒的な力を発揮できる。特に水中では無類の強さを誇り、王の槍トライデントを持っているアクアマンは飛行能力から天候操作といった力を発揮し、神の領域にまで足を踏み入れるほどだ。映画ではどこまで強さを発揮するか、ヒーロー好きにはたまらない作品になりそうだ。
ストーリーを盛り上げる二人のヴィラン
今作では陸のヴィラン「ブラックマンタ」、海のヴィラン「オーシャンマスター」の復讐と侵略を阻止するべくアクアマンは戦う。ブラックマンタとの迫力のある戦闘シーンの一部が公式から公開されているため映画の雰囲気をつかみたい場合はぜひとも確認してほしい。また、原作でも度々設定が変わるオーシャンマスターがどの様な活躍をするのかが気になるポイントだ。
ブラックマンタ
※映画では若干の設定変更があるかもしれません
ワーナー・ブラザーズ キャラクター紹介より
ブラックマンタはアーサー・カリーの血のサンプルを取り戻すために雇われ、海にいた若きアクアマンと父親に出会った。その結果と起こった争いのさなか、アクアマンの父親は心臓発作を起こし、死に至った。アクアマンは復讐のためにブラックマンタを追ったが、報復の際、誤ってブラックマンタの父親を殺してしまった。こうして、永遠に縁の切れないヒーローと悪党（ヴィラン）の復讐の連鎖が始まった。
オーシャンマスター・オーム
原作では複数の設定があるオーシャンマスターだが、本作では海を汚し、海の平和を奪う人間を憎む海を愛するアトランティスの王として登場し、自らを”オーシャンマスター”と名乗り、地上への侵略を企てる。原作によっては異母兄弟であるアクアマンに王の座を譲るなど兄弟の絆を感じる面もある彼だが、今回は地上と海の均衡を守ろうとするアクアマンを邪魔者だと感じ対立する流れになりそうだ。
ジェームズ・ワン監督と優秀なスタッフ達が送る大作！
「ソウ」シリーズ等の数々のホラー映画と「ワイルド・スピードSKY MISSION」という人気作の監督を務めた、実力のあるジェームズ・ワン監督と「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のスタントチームが制作し、最高のエンターテイメントと言える程の圧倒的な海中アクション映画が完成した。中国とアメリカでは既に公開されており、DC映画史上No.1の興行を達成したことが本作の完成度を物語っている。是非公式トレーラーを一度確認し、劇場でアクアマンを鑑賞してみてはいかがだろうか。
