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映画がアトラクションに!?4DX映画をアクアマンで初体験!

 年々人気が上がり技術的に磨かれて浸透してきた体験型シアター4DX。今まで試そうと思いつつもIMAXで鑑賞していた私もついに4DXデビューを果たしました。今回鑑賞したアクアマンは4DXの演出を最大限発揮出来る作品との前評判だったので3連休の期間を利用して鑑賞してきましたので、4DXに興味がある方のために体験レポートを書かせていただきます。

※映画アクアマンの概要は上記で確認ください。

4DXについて

 4DX映画は上映されている映画館も限られているため、どういったものなのかご存知無い方もいらっしゃるかと思いますので簡単に説明すると、2Dや3D映像に五感を刺激する動きを追加したものが4DXと呼ばれ、座席が動く、水しぶき、風、匂い、雨、煙、閃光などといった効果が映画と連動し発生するのが特徴です。

圧倒的表現と迫力だった4DXアクアマンの感想

 初めての4DXということも期待あり不安ありでワクワクしながらアクアマンを鑑賞してきました。※極力ネタバレが無いように4DXアクアマンの印象を書かせていただきます。

 映画が始まると主人公であるアーサー(アクアマン)の両親の出会いのシーンから映画が進行していくんですが、嵐の中、灯台の岩場に打ち上げられるアトランナとそれを助ける灯台守であるトム・カリー。このシーンで早速4DXの効果が全開で、が映画館の中で再現され驚きました。勿論本当の嵐のような激しい風や雨ではなく、程よく調整されていて映画に集中できるようになっていますが、いい感じに自分も嵐の中にいるような雰囲気を作り上げてくれます。

 トム・カリーとアトランナが地上で愛を育みアーサーが誕生すると、アトランティスからアトランナを連れ戻すため戦士がやってくるのですが、ここでアトランナの激しいアクションシーンが繰り広げられます。アトランナの攻撃により激しく壁や床に叩きつけられる兵士達…それに合わせるように座席が前後左右に揺れ、敵が叩きつけられるたびに背中がドン!と押され自分が吹っ飛ばされてる感覚になります。アトランナ怖いです。

 序盤の終わりぐらいになると、早くもアクアマンVSオームの兄弟の決闘という序盤最大の見所があるんですが、ここの戦闘シーンはまさに水中のスーパーマン同士の戦いといった激しい動きが見られます。特に槍が水を切るエフェクトや二人の移動によって生じる泡であったり、映像美が物凄いので釘付けです。戦いに夢中になる要素として、二人の戦闘の激しさを座席の動きで表現したり、オームが溶岩をアーサーに投げるシーンでは首元からが出てきて、危機感を煽り迫力を増す効果がありました。

 ブラックマンタ戦では、マンタの目から放たれる熱線がとにかく熱い!座席の首元から熱がその都度出てくるため緊張します。マンタの熱線の爆風の衝撃やアーサーとメラを追うマンタ部隊が民家の壁をぶち破りながら追いかけてくるシーンの衝撃をしっかりと座席で表現しており、アトランティス戦士の持つ光線銃がメラやアーサーの頭をかすれるたびに自分の頭の横を光線銃が通り過ぎるように風が鋭く通り抜けるため、実際に撃たれている気がして没入感がすごいです!個人的にこの演出が一番4DXで好きです。

 アーサーとメラが槍を求めてトレンチの国に踏み入るシーンでは一気に作風が楽しいアクションからホラー映画のように様変わりします。嵐の夜に船で海の上に居るという時点で視覚的に怖い要素が十分なんですが、ミストと風と雷の4DX効果で不気味さが更に増します。そこに突然あらわれるトレンチ(怪物)達、船の操舵室に逃げ込んだりするんですが、突然後ろのガラスを破り襲ってくるシーンでは、座席の動きの連動も相まって本当にびっくりしました(笑)海に飛び込み逃げる際にも4DX必殺の顔に水しぶきが発動し、意識を切り替えさせてくれます。

 他にも海から地上に出た際に香りがあったり、水に入るシーンでは必ず水しぶきが飛んできたりと色々と語りたいことは多い4DXアクアマンですが、此処から先はネタバレ要素が多いので控えます。とにかく映像美が凄まじく、アクションシーンもよく動き、カメラワークでも見せてくれるので、物凄いエンターテイメント作品に仕上がっています。そこに4DXの体感要素が追加されることにより、まさにアトラクションと言えるほど昇華されていて、贅沢な遊園地みたいな感じでした(笑)

 4DXを一度も体験したことない方は、一度は体験するべきだと私は思います。特にアクアマンは4DX制作側もかなり気合をいれて作っており、従来の4DX作品に比べるとかなり進化しているそうなので、敬遠してた人も本作を4DXで楽しんでみてはどうでしょうか。アクアマン役のジェイソン・モモアとメラ役のアンバー・ハードから4DXをオススメする声もあります。

4DXの疑問を解決!

 4DXを色々調べていると気になる半面、椅子が激しく動く、水しぶきがすごいと言った感想が多く、色々な不安がよぎって体験してない方も多いのではないでしょうか?まずは今回の体験で分かった4DX鑑賞前に知っておきたいことに触れておきたいと思います。

見る前に気になったこと
・乗り物酔い
・メガネは濡れか
・衣服の濡れ
・髪型が乱れ
・飲食できるか
・トイレ
・荷物を置く場所

乗り物酔いは大丈夫?

 結論から言いますと、乗り物が苦手な人は”する”でしょう。今回鑑賞したアクアマンでは映画に合わせて座席が激しく動き、シートベルトあったほうが良くない?と感じたほどなので、私と同じで車などですぐ酔うぐらい乗り物が苦手な方は酔い止め必須だと思います。私は一日に数回飲める弱い酔い止め薬で酔いませんでしたので準備すれば誰でも行けると思います。また、吹替版で鑑賞すれば、字幕を見ないで済むので酔い止めも必要ないかもしれません。

メガネが濡れちゃって映画見えないんじゃない?

 水しぶきや雨の再現といった水の表現がある4DX。必然的にメガネや3Dメガネが濡れて画面が見えなくなるんじゃ…と言った不安がよぎりますよね?今回鑑賞したアクアマンでも水の効果が随所で使われていましたが、メガネの濡れが気になったのは一回だけでした。鑑賞中に周りをチラッと確認してみましたが、何回も拭いたりしている人は特に居なかった印象です。気になる場合は座席の肘掛け部分に水表現のON/OFFボタンがあるので、OFFにすれば座席前の水しぶきは出なくなるので気になることもないです。

衣服の濡れ

 衣服が濡れることの心配はさほど必要ないでしょう。雨の再現シーンでもちょっと強いミスト程度なので軽く湿りはしますが濡れるというほどの強烈な水を浴びることはありませんので心配はいらないでしょう。

髪型が乱れたりしない?

 バッチリと決めた髪型が水や風、座席の動きで乱れるんじゃ…と心配になる方は実は結構いるんじゃないでしょうか?特に4DXはアトラクション性と話題性が高いのでデートにも最適ですので、かなり重要なポイントかと思います。私が体験した限りでは嵐のシーンの風や雨の再現でも髪型が大きく乱れることは無いかと思いますのでよほど繊細な方でもなければ心配はいらないでしょう。くせ毛のコンプレックスあるかたは湿度上がるので要注意でしょうか。

飲食できる?

 飲み物は蓋のついた物以外はまず無理です。絶対にやめましょう。食べ物に関してもポップコーンはビニールに入れたものを持ち込むようにしないと、間違いなく飛び散ります。

トイレはいける?

 行こうと思えばトイレにはいけますが、座席が動いていない隙きを見ていく必要があるのと、戻るときも動いていないタイミングで座る必要があるので大変です。事前にトイレを済ませるなど万全で状態で鑑賞しましょう。

荷物を置く場所

 4DXでは座席が激しく動いたり、水が出たりするため、足元に荷物を置くことは安全のため推奨できません。そのためどの劇場でも4DX専用ロッカーをシアター前に設置して、荷物を預けられるようにしてあります。私が見たユナイテッド・シネマでは100円ロッカーになっており、最後に100円返ってくる仕組みになっていました。つまり100円玉はもってないと鍵が閉められませんのでお気をつけください。※映画館によってロッカーの仕組みが違うようです。